Q.はり・きゅう治療は安全ですか、副作用はありますか?

 3千年も前、中国で体験の中から生まれた治療法です。人の体に手で刺激を与えて体の機能を調整するという、ごく自然で副作用は殆んどありません。安心して治療を受けていただけます。

最初は手だけを使っていたのですが、次第に石などの道具を用いるようになり、それが、はり、きゅうに形を変えていったものと思われます。このような医学を東洋医学と呼んでいます。 

 

Q.はり治療に痛みはありませんか?

 最も多く受ける質問です。実際に始めて受けた人のほとんどが 「思ったより痛くないですね」 という感想を寄せてくれます。ですからどうぞ安心して受けてください。私たちの使用しているはりを見て 「細いものなんですね!」 と驚かれることもあります。

 はりはズーンと重く感じが人の体に有効なのです。「ちょっと重い感じだけど、その響き(ズーンと感じる)が何とも気持がいい」。これがはり治療の醍醐味なのです。

 はりをさすことに抵抗のある患者様に対して「接触鍼」と呼ばれる はり をささない治療も行っています。

 

Q.誰でも治療を受けられますか?

 老若男女を問わず受けることができます。適切な刺激量は、受ける人によって個人差があります。その辺りを充分考慮して患者様に施術します。

 

Q.はり・きゅうはどんな病気に有効ですか?

 代表的なものを挙げると、肩こり・神経痛・腰痛・膝の痛み・五十肩・頚腕症候群・頭痛・胃腸障害・花粉症・生理不順・風邪・交通事故後遺症・小児かんの虫・夜尿症 など、有効であるという報告がされています。

 

Q.スポーツ選手がはり・マッサージ治療を受ける理由は何ですか?

 スポーツと相性がいいといわれています。それは第一に即効性、第二に副作用がないということです。

 

Q.精神的なストレスが体調に影響しますか?

 現代社会は複雑な人間関係やコンピュータ、更に車の運転や冷房など、誰もが大変なストレスの中にほとんど無防備な状態で身体を委ねています。それに加え、風寒湿熱などの気候の変化が人々の体に揺さぶりをかけてきます。特に精神と肉体を同時に攻められると人間は脆いものです。

このような状態が続くと、人の体は自律神経のバランスを失い、肩こり、頭痛、不眠、便秘、手足の冷えなどの自律神経失調症状を訴えるようになります。

 

Q.ツボとは何ですか?

「ツボ」 は全身に数百個あります。また、新しいツボがどんどん追加されています。気血の通る場所をいいます。そのツボは経絡という見えない糸で結ばれており、あたかもインターネットのように全身を網羅して、互いに連繋し、影響を及ぼし合っています。

 ツボに、はり、灸、などの刺激を加えることにより、不足している 「気」 を補うことができます。

この「気」は、体を流れるエネルギーと捉えます。このエネルギーが、体の中をかけめぐり、人体を健康に栄養しています。

しかしこの「気」が、何らかの原因で滞り始めると、「病気」になります。この病気の症状は千差万別であり、「滞っている状態」を動かしてやって、「滞っていない状態」にしてやれば病気は治ります。これは、大人でも子どもでも、みんな同じです。

 

Q.東洋医学は西洋医学とどう違うのですか?

 西洋医学は目に見えるもの、科学的データを中心に治療が進められていきます。レントゲンや血液検査を行います。最近では MRI という検査機器で全身を隈なくチェックすることもできます。治療個所が発見されれば、更に検査、投薬、手術ということになります。

これに対して、東洋医学は問診や触診が中心になりますが、東洋医学独特の切診、脈診、腹診という技法も用いられます。

西洋医学が外から治すのに対し、東洋医学は内から治すといわれています。

その人がもっている 自然治癒能力を上手に引き出すことに主眼を置いています。検査の結果 「異常なし」 といわれても、苦痛を訴えている患者さんは数多くいます。その部分を東洋医学は補うことができるのです。